卒業シーズンですね!たまに知り合いの娘さんの卒業袴の出張着付けをしたり、街中で袴姿の学生さんをたくさん見られたりするのが楽しみです。
でも毎年「袴がずり落ちてしまった!」というトラブルを見たり聞いたりするんですよね。
そもそも着付けが上手くなかったという原因もありますが(いや、もしプロに頼んでいたならあってはいけない原因なんだけど)、実は「裾を踏んでしまった」「袴を下に引っ張ってしまった」という理由も結構多いと思います。
今回は袴のずり落ちを防止するためのポイントをいくつか紹介します。
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袴のずり落ち防止対策
気をつけるべきは階段の上り下りと座るとき。袴がずり落ちしがちなシーンがその2つです。
まず袴の構造として、両脇が開いていて、手を入れられます。

階段の上り下りのポイント
階段を上るときは、袴の前側の裾を踏みがちです。袴の両脇から手を入れて、前側を少し持ち上げて上ってください。

逆に階段を下りるときは、後ろ側の裾を踏みがちです。後ろ側に手を入れて少し持ち上げて下りてください。

裾が階段の角で擦れたり汚れたりもしないので一石二鳥です。
座るときのポイント
そのまま適当に座ってしまうと、袴の後ろ側が下に引っ張られて、ずり落ちの原因になります。
座るときも、階段を下りるときと同じように、袴の後ろ側に手を入れて少し持ち上げてからゆっくり座ってください。
背もたれがある椅子では、帯がつぶれないよう、寄りかからないようご注意を。


立ち上がるときは、そのままゆっくり立ってOKです。
おまけ:着崩れ防止対策
袴のずり落ち以外の着崩れ防止のポイントもご紹介します。
腕をあまり上げないのがポイント
腕を上げてしまうと、帯の中に仕舞われていたはずの着物の脇の余計なたるみが引っ張られて出てきてしまいます。袴がずり落ちてしまうよりは問題ではないのですが、見栄えが良くないので、特に写真撮影前は気をつけてみてください。


どうしても両脇にたるみが出てしまったら、親指で帯の中に仕舞ってみてください。

おまけ:トイレはどうする?
着物初心者さんはトイレで困るという話も聞きますが、袴はいわばロングスカートと同じ構造なので、ラクチンです。
袴はロングスカートと同じようにたくし上げる
袴(ロングスカート)と中の着物やじゅばん(元から短くなっていると思いますが)を一気に上までたくし上げればOK。用を足したら、そのまま手を離せば重さでストンと落ちます。


まとめ:ちょっとだけ気をつけて袴姿を楽しんで
袴コーディネートは大正浪漫なイメージでとてもカワイイですよね。ちょっとだけ気をつけるポイントを覚えていただき、ぜひ袴姿を楽しんでください。
